ワールド・ゲームズ・マガジン・ジャパン【WORLD GAMES MAGAZINE JAPAN】 (INFOREST MOOK)

ワールド・ゲームズ・マガジン・ジャパン【WORLD GAMES MAGAZINE JAPAN】 (INFOREST MOOK) の詳細

グラビアに平野綾。特集記事にウメハラ。エレクトロニック・スポーツに馴染みの薄い人でも、雑誌を手に取るきっかけになるかもしれません。eスポーツが普及してない日本の現状を進歩させるべく、国内で発達しているキャラクター・アイドル文化を軸にeスポーツを広める……そんな「まずはみんなに興味を持ってもらう」といった意図を、キャッチコピーや表紙から感じ取りました。本書で得られる情報は・eスポーツとは何か？海外の盛り上がりは？・ゲーマーとクリエイターから見て、日本のeスポーツはどうなのか・eスポーツにはどんな大会があるのか？参加方法は？・競技に採用されているゲームタイトル・ゲームに特化した高性能なパソコン、マウス、キーボードのオススメ商品などなど、e-Sportsの基本を把握できる構成です。今後に期待したい点が一つ。選手への取材記事です。対戦ゲームを競技としてプレイするのが「e-Sports」と呼ばれる所以なので、高い技術を持った選手の活躍には注目が集まります。プレイヤーの動向、プレイヤーの自論など、現役の選手に着目した内容が本誌の中心かと考えてました。ですから「もっとゲームを楽しもう！」と題されたeスポーツ以外のゲーム特集は、従来のゲーム雑誌で読める内容なだけに、eスポーツ専門誌としてはやや新鮮味に欠ける印象です。もちろん、対戦ゲーム以外のニュースは耳寄りの情報ですし、初回はまず人気のゲームを紹介する所からスタートなのかもしれませんが。2012年に、あるネットのメディアでこんな指摘がされました。『eスポーツ JAPAN CUP』に出場するチームが、普段どのような活動をしているのかいまいち分からない、と。その後、大会に携わる筧誠一郎氏の説明によりチームの背景は見えたものの、今もなおeスポーツの選手や大会について知る機会は不足しています。主にネット以外のメディアで。第1特集の「5大チームインタビュー」で『東京ストロベリーフィールズ』や『戸田サイコロティクス』など、JAPAN CUP出場チームの特色や方針がまとめられています。選手の情報を得られる場が紙の媒体にできたのはめざましい進展でしょう。だからこそ、選手の詳しい情報は『ワールド・ゲームズ・マガジン・ジャパン』でしか読めない、と言われる程の独自性を目指して欲しいと思います。日本初のeスポーツ施設がリニューアルし、日本初のeスポーツ番組が放映される。そして日本初のeスポーツ雑誌が出版。2013年と2014年は、国内のeスポーツが大きく前進した年になりました。※付録のCD-ROMが読み込めませんでした。収録されていたデータは、インフォレストの書籍ページからダウンロードできます。